「AST」と一致するもの

就学前に農村暮らしをしていた子どもは、学齢期のアレルギー鼻炎罹患率が約3分の1と大幅に低いという研究結果がスウェーデンから報告されました。清潔すぎない生活環境で暮らした子どもはアレルギー疾患にかかりにくいという「衛生仮説」を裏付ける成果の1つとして注目されています。

対象はスウェーデン南西部の西スウェーデン(Vastsverige)地域における2003年の出生コホート(全出生児)から無作為抽出した8176世帯の小児で、両親に対し、出生6カ月、12カ月、4歳半、8歳の各時点で質問票への回答を求め、その結果を解析したものです。

新しい アレルギー の治療薬として注目すべきものは、ヒト化抗IgEモノクローナル抗体である オマリズマブ(ゾレア)です。遊離IgEのCε3部分と結合し、IgE抗体と細胞膜上に存在する高親和性受容体(FcεRI)の結合を阻害することで、マスト細胞などからの 炎症性メディエーター の放出を制御します。
現在のところわが国では、通年性の吸入アレルゲンに対して陽性を示す重症喘息の症例にしか本剤の使用は認められていません。注射剤であり、さらに薬価が高いというデメリットはありますが、その有効性や安全性は明らかにされています。
国際的にもその有効性が認められていて、GINA(the Global Iniriative for Asthma)ガイドラインでは、経口ステロイドより優先的な使用が奨励されています。投与後長期にわたって肺機能や喘息コントロールの安定、さらにアレルゲンに対する反応性低下を認めることから、いわゆる disease modifier としての一面を有する可能性が示唆されています。

アスペルギルス

アスペルギルス(Aspergillus fumigatus)は、熱に強い真菌で世界的にも広く分布しています。増殖に適した温度域が幅広いので、生息環境は恒常的な高温域のみに限定されません。アスペルギルスは土壌中に広く分布しており、他の真菌アレルゲンと比べて、空気中の胞子の濃度は低とされています。冬でも堆肥にした植物の残渣や湿気を多く含んだ干し草や、ワラの山の内部で自己発熱が起こり、その結果多数の胞子が増殖して空気中に移行するので、局所的に胞子数が増えます。
アスペルギルス

あなたの喘息コントロールテストの総合点を出すことができます。テストの結果は、必ず担当医師と一緒に見直してください。

●喘息テスト12歳以上
このテストは、喘息でお悩みの12歳以上の方が自分自身の喘息状態を点数で知るために役立ちます。各質問について、該当する回答をクリックしてください。質問は全部で5つあります。

★ テストはこちらから ★ 

ハンノキ(属)・シラカンバ(属)はいずれもカバノキ科に属する植物です。いずれかの花粉に対する花粉症例の約半数は果実アレルギーを合併しています。本州ではハンノキ花粉の飛散時期はスギとほぼ同時のため、ハンノキ花粉症と診断するのは困難です。
しかし、東京の鼻アレルギー患者の20%にハンノキ花粉の感作があり、その半数に果実・野菜による食物アレルギーが認められたと報告されています。
シラカンバはイネ科花粉とともに北海道の花粉症の重要な原因アレルゲンです。

1  

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。