睡眠障害の分類と診断基準
古典的な睡眠障害の診断分離は、不眠症群、過眠症群、睡眠時随伴症群(パラソムニア)の3群でした。米国睡眠学会中心となって作成した2014年のICSD-3「睡眠障害国際分類第3版」では以下の6群に分類されています。
・不眠症群
・睡眠関連呼吸障害群
1)閉塞性睡眠時無呼吸症候群
2)中枢性睡眠時無呼吸症候群
3)治療起因性中枢性睡眠時無呼吸
4)カタスレニア
・中枢性過眠症群
1)ナルコレプシー
2)特発性過眠症
3)Kleine-Levin症候群
4)睡眠不足症候群
5)長時間睡眠者
・概日リズム睡眠・覚醒障害群
・睡眠時随伴症群
・睡眠関連運動障害群
1)むずむず脚症候群
2)周期性四肢運動障害
慢性不眠障害の診断基準
A、以下の症状が1つ以上
1)入眠困難
2)睡眠維持困難
3)早期覚醒
B、夜間の睡眠困難に関連した以下の症状が1つ以上
1)疲労・倦怠感
2)注意力・集中力・記憶力低下
3)社会生活・家庭生活・勤務上での支障・学業成績低下
4)気分障害やイライラ
5)日中の眠気
6)行動問題(過活動・衝動的・攻撃的)
7)やる気・気力・自発性の減退
8)間違いや事故を起こしやすい
9)睡眠に満足していない
C、眠る機会や環境が適切であるにもかかわらず、睡眠・覚醒障害を呈する
D、症状は、少なくとも週に3回以上
E、症状は、少なくとも3ヶ月以上認められる(症状が数週間であっても、数年間に渡る場合などは、慢性不眠障害に含む)