子どものスポーツ障害・ケガと故障の違い - ケガは予測できないので、予防は難しいのですが、障害は痛みや関節の動く範囲・筋肉の緊張度の変化などから、壊れる前に発見でき予防することができます。

子どものスポーツ障害・ケガと故障の違い

成長期にある子どものスポーツ障害が増加しています。「早期発見、早期治療」が不可欠ですが、最も大切なのは、障害を起こさない予防法です。外傷(ケガ)と障害(故障)はどう違うのでしょうか?たとえばスポーツをしていて相手と衝突して骨折するのが外傷で、野球でひじが痛くなって曲げ伸ばしができなくなるのが障害です。ケガは予測できないので、予防は難しいのですが、障害は痛みや関節の動く範囲・筋肉の緊張度の変化などから、壊れる前に発見でき予防することができます。

子どもの骨は成長途中にあり、骨の先のふくらんだところに骨端という骨の製造工場にあたる場所があります。骨端は傷つきやすい場所で、故障を起こすと工場の機能が止まって新しい骨を作らなくなり、左右の手足の長さが違ってしまうこともあります。
痛みの感受性も大人とは違います。もし大人が同じ症状を起こしたら子どもの3〜5倍の痛みを感じるくらいに考えても大げさではありません。子どもが少しでも痛みを訴えたらすぐに専門医を受診しましょう。

・こんな症状はありませんか?
1)朝起きたときに体が重い
2)起きたときに心拍数が上がっている(心臓がドキドキする)
3)体を動かした時に疲れや痛みを感じる
4)練習のあとのクーリングダウンが面倒
これらは、練習のしすぎ(オーバーユース)からくる疲労と考えられます。繰り返すとスポーツ障害を招く危険性があります。

・予防のポイントは食事と休養、スポーツ前後のケアが大切です。
食事の栄養が体の疲労をとります。サプリメントだけに頼らず、バランスのよい食事をとるようにしましょう。女子中高生は特に鉄分の不足による鉄欠乏性貧血に注意。
入眠時に分泌される成長ホルモンを活用するために、どんなに遅くても夜12時までには寝て、傷ついた体を修復しましょう。
スポーツの前後は、ウォーミングアップやクーリングダウンのためのジョギングやストレッチを充分に行いましょう。

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