CA15-3:乳癌の再発・転移のモニタリング
CA15-3は、全く独立に作製された2種類のモノクローナル抗体115D8
およびDF3により認識される乳癌関連抗原です。115D8は乳脂肪球被
膜上の糖蛋白MAM-6を、DF3は乳癌肝転移巣の細胞膜成分をそれぞれ
免疫原とする抗体であり、乳癌においてはあらゆる組織型の細胞に
反応することが報告されています。
CA15-3は組織の悪性化に伴う細胞破壊により血中に放出されると推
定されますが、早期症例の陽性率は低く、むしろ再発乳癌や転移性乳
癌において血中レベルの上昇が著しいことから、再発・転移の検出に
有用なマーカーと考えられています。
検査材料:血清
測定方法:CLIA
基準値:単位(U/ml)27.0以下
高値を示す病態:乳癌