甲状腺機能亢進症
血液中の甲状腺ホルモンが増えすぎると、必要以上に体の新陳代謝が高まってしまうため、動悸や息切れが起きたり、汗をかきやすくなったりします。この状態が「甲状腺中毒症」です。甲状腺自体が活性化しホルモン過剰を起こす場合は「甲状腺機能亢進症」といいます。
代表的な疾患は「バセドウ病」です。このほか、甲状腺にできた結節(しこり)が原因の「プランマー病」や甲状腺に貯まっていたホルモンが一時的に血中に流れ出て起きる「無痛性甲状腺炎」も甲状腺中毒症の一種です。
甲状腺中毒症の症状
・甲状腺のはれ
・動悸
・息切れ
・手の震え
・多汗
・暑がり
・体重減少
・全身の倦怠感
甲状腺中毒症の疾患例
・バセドウ病
・無痛性甲状腺炎
・亜急性甲状腺炎
・プランマー病
・甲状腺ホルモン過剰投与
・TSH産生下垂体腫瘍
甲状腺疾患の検査
・甲状腺機能の判定
血液中のFT4、FT3、TSHを測定する
・自己免疫性甲状腺疾患の判定
血液中の自己抗体TgAb、TPOAb、TRAb(TBII)、TSAb、TSBAbを測定する
・甲状腺自体の活動度の判定
甲状腺のヨード摂取率を測定する
結節の診断
・甲状腺の形態をみる
超音波などの画像診断
・腫瘍の有無をみる
血液中の腫瘍マーカー(サイログロブリン)を測定する
・腫瘍の良性、悪性をみる
穿刺吸引細胞診