アレルギー性肉芽種性血管炎(AGA)
アレルギー性肉芽種性血管炎(Churg-Strass症候群)は先行症状・
所見として気管支喘息発作と抹消血好酸球増多を有する症例に、血
管炎が生じ、末梢神経炎、紫斑、消化管出血、心筋梗塞、脳梗塞な
どの臨床症状を呈する疾患で、アレルギー疾患と膠原病の要素を併
せもった疾患と考えられます。
臨床的特徴
・発熱 ・体重減少 ・気管支喘息
・消化器症状(腹痛、嘔吐、下血)
・皮膚症状(紫斑、皮下出血、有痛性の皮疹)
・心症状(心筋炎、心外幕炎、心筋梗塞)
・呼吸器症状 ・腎臓症状
・神経症状(多発性単神経炎、知覚運動神経障害)
・中枢神経症状(脳梗塞、脳出血)
関連自己抗体
MPO−ANCA:AGAの約70%に出現
MPO−ANCA陽性AGAは陰性AGAに比べて、発症年齢が
有意に高く、重篤な腎疾患や肺出血の合併頻度が有意に高いとい
う報告があります。