食物が口内に入ると反射的に唾液腺からの唾液分泌が盛んになり、消化作用が活発になります。
口腔線は唾液を分泌する腺なので唾液腺とも言います。小さな口腔線(小唾液腺)は口腔内の粘膜のいたるところにありますが、大きな口腔線(大唾液腺)は粘膜から離れて存在し、導管(排出管)で口腔に通じています。大唾液腺には、耳下腺・顎下腺・舌下腺の3対があります。
耳下腺は、唾液腺のなかで最大のもので、外耳の前から下方にかけて広がり、皮下にあります。その導管(耳下腺管)は、口腔前庭の後部で上顎第二大臼歯に向かい合った頬の粘膜の耳下腺乳頭の上に開口します。漿液性の粘性の少ない唾液を分泌します。
続きを読む: 口腔線(唾液腺)のはたらき