筋肉の最近のブログ記事

頸部の筋肉は皮下頸筋・外側頸筋・前頸筋・後頸筋に大別できます。皮下頸筋としては広頸筋があります。頸部の外側面の皮下にある薄い皮筋で、顔面神経に支配されます。
頸部の筋肉

外側頸筋には、広頸筋の下で筋膜に包まれた胸鎖乳突筋があります。胸鎖乳突筋は、2頭で胸骨の上端と鎖骨の内側側から外側頸部を後上方に向かって頭骨の乳様突起を結ぶ強大な二頭筋です。

頭部の筋肉のしくみ

頭部の筋肉は、後頭下筋(前頭直筋・小後頭直筋・外側頭直筋・上頭斜筋・下頭斜筋・頭長筋など)、顔面筋、咀嚼筋に大別されます。
顔面筋は浅い層の皮筋で、すべて顔面神経の支配を受けます。咀嚼筋は深層にあって、下顎骨に付着し、三叉神経の支配を受けます。

顔面筋

筋肉の収縮のしくみ

筋肉の収縮は神経線維を通ってくる刺激によって起こされ、1回の刺激で1回だけ収縮し元に戻ります。
骨格筋は、筋線維と呼ばれる長円筒形細胞が互いに膜で結合して構成されています。筋線維は、糸状の筋原線維からなり、筋原線維の中にはさらに骨格筋の層状構造の最小単位であるアクチンフィラメントとミオシンフィラメントと呼ばれるタンパク質線維があります。
骨格筋の収縮は、神経の刺激(インパルス)を受けたこの2種類のタンパク質線維の間の反応によって起こります。
筋肉が短く太くなるという収縮運動は、筋線維1つ1つの収縮の統合されたものです。

筋はいくつもの筋線維の束で構成されています。筋線維は一定の方向に並んで束を作っています。各筋線維の間にはごく短い結合組織の線維が入り込んで筋線維どうしを固く結合させています。こうしてできた束がいくつか集合しさらに大きな束を作り、一つの筋を作ります。この構造は横紋筋・平滑筋ともにほとんど変わりません。ただ、横紋筋では筋肉の表面が筋膜という結合組織包まれているのが通常です。
筋肉は、筋線維(筋細胞)が集合してできた器官で、姿勢の保持・円滑な運動を司ります。筋は横紋筋と平滑筋・心筋に大別されます。筋の中で骨格に結びついて、これを運動させる筋は骨格筋と呼ばれ、横紋筋で構成されています。この筋は意志によって収縮させることができるので随意筋とも言います。
一方、内臓を構成する筋は内臓筋と呼ばれ、心臓以外は平滑筋で出来ています。平滑筋は意志によって支配できないので不随意筋と呼ばれます。ただ内臓のうち心臓だけは横紋筋ですが不随意筋であるため、心筋と呼ばれます。
※左から横紋筋・平滑筋・心筋(wikipediaより)

このアーカイブについて

このページには、過去に書かれたブログ記事のうち筋肉カテゴリに属しているものが含まれています。

前のカテゴリは感覚器です。

次のカテゴリは呼吸です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。