頭部の筋肉のしくみ

頭部の筋肉は、後頭下筋(前頭直筋・小後頭直筋・外側頭直筋・上頭斜筋・下頭斜筋・頭長筋など)、顔面筋、咀嚼筋に大別されます。
顔面筋は浅い層の皮筋で、すべて顔面神経の支配を受けます。咀嚼筋は深層にあって、下顎骨に付着し、三叉神経の支配を受けます。

顔面筋

顔面筋は顔面骨から起こり、顔面の皮膚に至る小さな皮筋です。顔面に喜怒哀楽などいろいろな表情を表すので表情筋とも言います。この筋群はおもに目と口のまわりに集まり、前頭筋、後頭筋、眼輪筋、口輪筋、鼻筋、皺眉筋、大頬骨筋、小頬骨筋、口角挙筋、頬筋などがあります。
咀嚼筋は咀嚼運動を行う筋で、すべて下顎骨に付いていて、咬筋、側頭筋、外側翼突筋、内側翼突筋の4対あります。
咬筋は頭蓋の側頭部から下顎骨の外側面に付いています。側頭筋は頭蓋の側頭部から下顎骨の筋突起までの扇型の筋です。外側翼突筋は下顎骨の関節突起の翼突筋窩につき、内側翼突筋は下顎骨の内側面に付きます。
下顎を引き上げる筋肉が、咬筋・側頭筋・内側翼突筋です。下顎を前方に突き出すときは両側の外側翼突筋が働きます。
磨り臼ように奥歯を動かすときは、外側翼突筋と内側翼突筋の1側だけが働き、下顎の他側の関節頭を中心として前方に回転させます。
この運動を両側交互に行うと臼磨運動が起こります。

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このページは、が2021年9月 5日 15:25に書いたブログ記事です。

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