鼻の構造と働き

呼吸器は、からだと外界との間・中継点のような役割を担って、ガス交換を営む器官系で、外鼻・左右の鼻腔・咽頭・喉頭・気管・左右の気管支・左右の肺からなります。
鼻は顔の中央にあって、気道の入り口となる器官であり、また感覚器の1つとして嗅覚を司ります。鼻は外鼻と左右の鼻腔とに分けられます。
外鼻は鼻骨と鼻軟骨によって、鼻根・鼻背(鼻筋)・左右の鼻翼(小鼻)・鼻尖(鼻先)・一対の外鼻孔がひとまとまりに形作られています。
鼻腔は、外鼻孔の内側に鼻中隔で左右に分かれており、鼻腔の外側壁には鼻甲介という前後に走る上・中・下3段の棚のような隆起があり、それぞれ上鼻甲介・中鼻甲介・下鼻甲介といいます。
それぞれの鼻甲介の下には、前後を走る上・中・下3本の溝(鼻道)があり、それぞれ上鼻道・中鼻道・下鼻道といいます。鼻腔の後方は後鼻孔が咽頭に開いています。
鼻腔の周りには、骨に囲まれたいくつかの空洞があります。これを副鼻腔といいます。これらの副鼻腔の生理作用については明確ではありません。副鼻腔には、上顎洞・前頭洞・蝶形骨洞・篩骨洞などがあり、いづれも鼻腔とつながっています。このうち篩骨洞は1つの洞というより多数の小さな部屋の集まりからなり、上顎骨の内にある上顎洞は中鼻道に開きますが、慢性の副鼻腔炎(蓄膿症)に冒されやすいとされています。

このブログ記事について

このページは、が2021年3月17日 16:54に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「筋肉の構造 筋肉の働きで骨格が動く」です。

次のブログ記事は「体循環・肺循環と吻合脈管・終動脈のしくみ」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。