筋肉の構造 筋肉の働きで骨格が動く

筋はいくつもの筋線維の束で構成されています。筋線維は一定の方向に並んで束を作っています。各筋線維の間にはごく短い結合組織の線維が入り込んで筋線維どうしを固く結合させています。こうしてできた束がいくつか集合しさらに大きな束を作り、一つの筋を作ります。この構造は横紋筋・平滑筋ともにほとんど変わりません。ただ、横紋筋では筋肉の表面が筋膜という結合組織包まれているのが通常です。
筋が骨に固着する方法は様々ですが、筋線維が次第に結合組織線維に変化し、ひも状の腱となって骨についたり、板状の筋では腱が薄く広がった平たい腱膜と呼ばれる膜によって骨につくこともあります。この腱および腱膜は並行した膠原繊維(コラーゲン線維)の束が集合したもので、白い特有の光沢をもち、とても強靭です。
筋は、その収縮によって骨格を動かしますが、骨格はそれ自体では動かすことはできません。

筋はその作用から次のように分類されます
1)屈筋:屈曲させる筋
2)伸筋:進展させる筋
3)内転筋:内転(からだの内側に近づける)させる筋
4)外転筋:外転(からだの外側に遠ざける)させる筋
5)回旋筋:何かを軸にして回す筋
6)拮抗筋と共同筋:たがいに相反する方向の運動を行う筋肉を拮抗筋、これと反対に同一方向の運動をする筋肉を共同筋

全ての筋には神経が付随しており、平滑筋には自律神経が、横紋筋には脳神経・脊髄神経が分布しています。1つの筋肉に付随する神経は決まっていて、決まった様式で分布しています。これを筋肉の神経支配といいます。

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このページは、が2021年3月15日 16:15に書いたブログ記事です。

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