筋肉の種類 心筋は横紋筋で不随意筋

筋肉は、筋線維(筋細胞)が集合してできた器官で、姿勢の保持・円滑な運動を司ります。筋は横紋筋と平滑筋・心筋に大別されます。筋の中で骨格に結びついて、これを運動させる筋は骨格筋と呼ばれ、横紋筋で構成されています。この筋は意志によって収縮させることができるので随意筋とも言います。
一方、内臓を構成する筋は内臓筋と呼ばれ、心臓以外は平滑筋で出来ています。平滑筋は意志によって支配できないので不随意筋と呼ばれます。ただ内臓のうち心臓だけは横紋筋ですが不随意筋であるため、心筋と呼ばれます。
※左から横紋筋・平滑筋・心筋(wikipediaより)
骨格筋(横紋筋)の筋線維は幅約100ミクロン、長さ数センチ以上もある多核細胞です。この筋線維が集合して束になっているものを筋膜が包み、両端は腱によって骨格に固着しています。平滑筋の筋線維は紡錘型、幅約数ミクロン、長さ数百ミクロンです。核は細胞の中央部にあり、筋原線維は整然とは並んでおらず、筋線維と筋線維の間には結合組織が入り込んでいます。心筋(横紋筋)は細胞がいくつにも枝分かれして隣の細胞とつながり、全体が連結しています。細胞の幅は約20ミクロン、長さは50〜60ミクロンで各細胞に核があります。

筋肉にはその働きに応じてさまざまな形があります。骨格筋の典型的な筋肉は紡錘状になっており、その中央の膨らんでいる部分を筋腹、両端の一方を筋頭、他を筋尾といいます。たがいに動くように連結された骨に筋頭と筋尾がつき、筋腹の収縮運動によって骨の運動が起こります。
筋頭が2分、または3分・4分しているものをそれぞれ二頭筋・三頭筋・四頭筋などと呼びます。

このブログ記事について

このページは、が2021年2月14日 00:10に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「骨格 無駄なく動く206個」です。

次のブログ記事は「心臓は加齢とともに重くなる」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。