頸部の筋肉は皮下頸筋・外側頸筋・前頸筋・後頸筋に大別できます。皮下頸筋としては広頸筋があります。頸部の外側面の皮下にある薄い皮筋で、顔面神経に支配されます。
外側頸筋には、広頸筋の下で筋膜に包まれた胸鎖乳突筋があります。胸鎖乳突筋は、2頭で胸骨の上端と鎖骨の内側側から外側頸部を後上方に向かって頭骨の乳様突起を結ぶ強大な二頭筋です。
頸部の筋肉は皮下頸筋・外側頸筋・前頸筋・後頸筋に大別できます。皮下頸筋としては広頸筋があります。頸部の外側面の皮下にある薄い皮筋で、顔面神経に支配されます。
外側頸筋には、広頸筋の下で筋膜に包まれた胸鎖乳突筋があります。胸鎖乳突筋は、2頭で胸骨の上端と鎖骨の内側側から外側頸部を後上方に向かって頭骨の乳様突起を結ぶ強大な二頭筋です。
においを起こす物質は揮発性をもち、におい粒子として空気の中を通って鼻腔にある嗅覚器に達します。ヒトの嗅覚器は、上鼻道の内側腔と外側壁で篩骨(しこつ)の篩板の下方にある鼻粘膜部の嗅上皮です。この部分は黄褐色をしているのでピンク色の他の呼吸器の部分と区別できます。
鼻粘膜嗅部の嗅上皮に純漿液腺の嗅腺があります。この腺をボーマン腺といい、その分泌物は嗅粘膜を潤し粘膜表面を洗い流す役割があるとされています。
鼻粘膜嗅部は感覚細胞の嗅細胞がある部位で、その面積は両側の鼻腔を合わせて約5㎠ほどの嗅覚領域です。鼻粘膜は嗅細胞と呼ばれる特殊な」上皮組織で覆われ、嗅細胞と支持細胞でできています。
地球上に生息する生き物は全て細胞から成り立っています。細胞は生物体の基本構造単位です。1個の細胞からできているアメーバや細菌から60兆個もの細胞が集まったヒトまで、細胞は生命を支える基本単位とも言えます。この細胞が集まったものが組織です。
この組織が集まって器官となり、器官が集まって器官系となります。さらに器官系が合わさって生物体を構成しています。ヒトのからだを構成している多数の細胞は、単に集まっているのではなく組織化されています。同じ役割をもつ細胞が互いに集まって組織を作りいくつかの組織が規則正しく集まって、一定の形態と機能を営む器官ができます。心臓・胃・肝臓などの器官です。この器官が集まって循環系や神経系といった器官系をつくります。器官系は多数の器官が集まって共同の生理作用を営む器官群のことです。
典型的な動物細胞の模式図:(1)核小体(仁)、(2)細胞核、(3)リボソーム、(4)小胞、(5)粗面小胞体、(6)ゴルジ体、(7)微小管、(8)滑面小胞体、(9)ミトコンドリア、(10)液胞、(11)細胞質基質、(12)リソソーム、(13)中心体
食物が口内に入ると反射的に唾液腺からの唾液分泌が盛んになり、消化作用が活発になります。
口腔線は唾液を分泌する腺なので唾液腺とも言います。小さな口腔線(小唾液腺)は口腔内の粘膜のいたるところにありますが、大きな口腔線(大唾液腺)は粘膜から離れて存在し、導管(排出管)で口腔に通じています。大唾液腺には、耳下腺・顎下腺・舌下腺の3対があります。
耳下腺は、唾液腺のなかで最大のもので、外耳の前から下方にかけて広がり、皮下にあります。その導管(耳下腺管)は、口腔前庭の後部で上顎第二大臼歯に向かい合った頬の粘膜の耳下腺乳頭の上に開口します。漿液性の粘性の少ない唾液を分泌します。
長い間、右脳は感性・独創性・企画力などを司る創造的なソフトの脳で、左脳は言語・計算など機械的ないわばハード的な脳とされていました。しかし、近年全く新しい研究が行われ、左右の脳は別々の感情を司ること、右脳と左脳の役割はそれほど簡単に言い切ることはできないことなどがわかってきました。
さらに従来言われてきたことと違って、右脳はうつの感情を生み、左脳は幸福感をもたらすことがわかりました。実際、脳梗塞になった人の場合を調べると、右脳が脳梗塞になった人は、左脳が積極的に働こうとするので、ものの見方が楽観的になりますが、左脳が脳梗塞になった人は、右脳ばかりが働くので悲観的になります。
骨と骨の連結では、動かない部分の線維性連結と動く部分の関節による連結があります。線維性連結には、靭帯結合・軟骨性結合・骨結合があります。
靭帯結合は。骨と骨とが線維結合組織によって連結されたもので、結合した骨の形状から、縫合と釘植の2つの場合があります。縫合は頭蓋のような、主として扁平骨間にみられ、骨と骨の間が鋸歯状になり、わずかの結合組織が骨の連結面にあって、骨と骨が密着します。釘植とはくさびを打ち込んだような骨の連結のしかたで、歯根と歯槽の連結がこれに当たります。
軟骨性結合とは、軟骨によって連結されるもので、軟骨結合と線維軟骨結合とがあります。軟骨結合は骨と骨との間が軟骨によって結合されるものです。線維軟骨結合は骨と骨との間が線維軟骨のよって結合されたもので、椎間円板のような場合です。
骨結合は骨と骨との軟骨が骨化して結合したもので、仙椎が仙骨になるような場合です。
心臓は、自働的に一定のリズムで収縮・拡張を繰り返して血液を循環させる一種のポンプです。ポンプは、水などを一定方向に圧送するために、逆流防止の弁が取り付けられていますが、心臓にも血液が逆流しないように4個の弁があります。血液を心臓から全身に送り出す血管を動脈、また、血液を体の各部から心臓に運ぶ血管を静脈といいます。
驚異の食物粉砕小世界である口腔では、口に含んで歯で噛み砕き無理なく食道に送り込む作業が行われます。
口腔は、歯列より内側で上面は硬口蓋・軟口蓋に、下面は舌に、また側面は頬によって囲まれ、奥は口蓋垂までの空間のことをいいます。また口腔は口腔前庭と固有口腔とに区別されます。
口腔前庭は、上下の歯列および歯槽部の前方と外側とにある馬蹄形の狭い空間で、後は固有口腔に接しています。口腔前庭をさらに上・下の歯列の間を入ると固有口腔になります。
頭部の筋肉は、後頭下筋(前頭直筋・小後頭直筋・外側頭直筋・上頭斜筋・下頭斜筋・頭長筋など)、顔面筋、咀嚼筋に大別されます。
顔面筋は浅い層の皮筋で、すべて顔面神経の支配を受けます。咀嚼筋は深層にあって、下顎骨に付着し、三叉神経の支配を受けます。
血液は腎小体を通って濾過され、老廃物は尿細管を通過中に一部が再吸収されます。腎臓を構成する主要成分は、腎小体(マルピギー小体)とそれに続く尿細管です。尿細管は集まって集合管になります。1本の腎小体とそれに続く1本の尿細管とを合わせて腎単位(ネフロン)といい、ネフロンは尿生成の機能的単位とされ、1個の腎臓の中に、その数はおよそ100万個あります。腎臓はっこのネフロンの集合体、腎小体は毛細動脈がつくる糸球体と、これを包む単層扁平上皮からなる糸球体嚢(ボーマン嚢)からできていて、腎臓の皮質中に存在します。