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赤血球数は性別、年齢、採血部位、測定法などで差異がみられます。
一般に男子は女子よりも高く、特に生殖年齢に達する女子では月経
のため男子よりも低くなります。
加齢変化では、新生児において、約550万/μl程度の値を示し、その
後徐々に減少して幼児期には成人並みの値となります。高齢者では
さらに低値となり、70歳以降は男女とも平均410万/μl程度の報告が
あり、個人差も大きくなります。採血部位差では耳垂など末梢血で
10%高くなることがあります。動静脈間の差はあまり問題となりま
せん。
通常は静脈血を用い、自動血球計数装置で測定されます。採血時に
抗凝固剤EDTAとの混和が不十分であると、検体が凝固してしまうば
かりでなく、測定不能や著しく低い値をもたらすため、充分な攪拌
が必要です。
基準値:M 410〜530 F 380〜480 (万/μl)
測定方法:電気抵抗検出法
高値を示す病態
脱水状態、二次性多血症、ストレス多血症、真性多血症
低値を示す病態
再生不良性貧血、腎性貧血、出血性貧血、鉄欠乏性貧血、鉄芽球
性貧血、溶血性貧血、巨赤芽球性貧血、自己免疫性溶血性貧血、
発作性夜間血色素尿症
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