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血小板は止血機構の中心を担う血球成分です。直径2〜4μm、核はなく、細胞内に血小板第3、第4因子、β-トロンボグロブリン、PDGF(platelet-derived growth factor)などを含むα果粒を有します。
一般に血小板が増加する病態は稀ですが、減少する場合は骨髄からの産生低下(再生不良性貧血など)、破壊亢進(特発性血小板減少性紫斑病など)などが知られています。
肝硬変では産生低下と分布異常、さらに自己抗体の影響を受け血小板が減少します。血小板数が3万/μlを下回ると、脳出血を来たすおそれがあり、すみやかな対応が要求されます。
血小板の測定に誤差を生じる要因としては次の様なことが考えられています。
1)偽性血小板減少症(検体内に生じた血小板凝集によるみかけ上の減少)
2)血小板の大きさの異常(大きさの大小・血小板)
3)採血手技・採血時間経過等による凝集
これらが疑われる場合、血小板数の値は真の値より低値となります。
確認には、塗抹標本を作製し、血小板の減少の有無を確認します。
基準値:13.0〜37.0(万/μl )
測定方法:電気抵抗検出法
高値を示す病態
・腫瘍性:本態性高血小板血症、慢性骨髄性 白血病、真性多血症
・反応性:出血、摘脾後
低値を示す病態
・産生低下:再生不良性貧血、急性白血病、巨赤芽球性貧血
・破壊亢進:特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、抗血小板抗体、血小板関連IgGが検出される血栓性血小板減少性紫斑病、播種性血管内凝固症候群(DIC)、バンチ症候群
・分布異常:肝硬変(産生そのものの低下もみられる)
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