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酸素の運搬を担う赤血球中の赤い色素蛋白、ヘモグロビンの血中濃
度を意味します。赤血球数、ヘマトクリット等の値とともに貧血の
種類と程度の診断に用いられます。
血色素量には個人差があり、一日のなかでも時間的に軽い変動が見
られます。一般的に、朝食後に最高値を示し、夜間睡眠中は最低値
になります。また、生活環境、年齢、男女別によっても差があります。
生活環境では、高地住民や長く高地に滞在した者は、平地住民に比
べて血色素量は増加します。 また年齢では、新生児は19.5±5g/dl
で、その後急速に低下し生後6ヶ月ごろで12.0g/dl前後となります。
5歳位まではこの値で推移し、15歳位まで徐々に増加し、成人
とほぼ同じ値になるとともに、男女差が生ずるようになります。
男子は21〜25歳くらいが最も高く、以後年をとるごとに低下し
てきます。女子では大きな年齢的差異は認められず、一般に男子よ
りやや低値を示しますが高齢者では男女とも低値傾向を示します。
基準値:M 13.0〜17.0 F 11.0〜15.0 (g/dl)
高値を示す病態
真性多血症、二次性多血症、良性多血症、ストレス多血症、
高地居住者、脱水
低値を示す病態
・小球性低色素性貧血
鉄欠乏性貧血、無トランスフェリン血症、鉄芽球性貧血
・正球性正色素性貧血
再生不良性貧血、発作性血色素尿症、溶血性貧血
・大球性正色素性貧血
(巨赤芽球性)葉酸欠乏症、悪性貧血、ビタミンB12欠乏症
(非巨赤芽球性)肝障害、その他
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