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痛風発作はある日突然発症します。軟骨などに析出した尿酸塩結晶
が長時間の歩行や靴でしめつけられるなどで関節液の中に遊離する
と、好中球などの血液細胞は結晶を体に対する異物として認識し、
排除しようとします。
そのためにおこる激烈な炎症が痛風発作です。多くは足の親指の関
節がはげしく痛み、発赤をともなって腫れてきます。
数時間でピークに達し、5〜7日間で自然におさまってきます。発作
は、一般に初期には単独の関節炎で、左右の同じ関節に痛みがでる
リウマチとは異なります。
一回の痛風発作がおさまっても、放置しておくと3〜6ヶ月後に再発
します。再発は発作を繰り返すたびに間隔が短くなり、最終的には
関節が破壊され変形します。このような反復する発作の他に、耳介
(耳たぶ)や皮下に生じる痛風結節、尿路結石、痛風腎と呼ばれる
腎障害を伴う場合があります。
特に痛風腎は深刻な状態であり、放置すれば最終的には腎不全に陥
り、人工透析療法が必要となります。
痛風は肥満、高血圧症、高脂血症などとの合併が多いので、根治治
療と予防をかねるうえからも、これらの生活習慣病にほぼ共通した
飽食・アルコール多飲・運動不足といった生活習慣の是正が不可欠
です。
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