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痛風は、多くは足の指特に第1指(親指)の関節の激痛・発赤・熱
感をともなう関節炎(痛風発作)を特徴とする病気です。
体内に尿酸が過剰にたまる高尿酸血症が背景となっており、肉類・
アルコールなどを好む食習慣者、ストレスのたまりやすい男性に
好発します。女性では極めてまれです。発症年齢は40歳代を中心と
した中年以降に多いのですが、最近では若年層にも増えています。
痛風発作の起こるしくみ
痛風発作は尿酸塩結晶が関節液中にはがれ落ちた際に、関節液中の
補体やキニンなどを活性化することに加え、好中球を中心とした
血液細胞が尿酸塩結晶を排除しようとすることでおこる炎症反応
です。
好中球は尿酸塩結晶をタンパク分解酵素を含むファゴリソーム内に
取り込みますが、尿酸塩結晶を分解できず壊れてしまいます。
このときに関節液中に放出されるリソソーム内の酵素が炎症を起こ
す最も重要な因子です。他にセロトニン・マクロファージからの
インターロイキン・好中球からの活性酵素などさまざまな物質が
関係しています。またプロスタグランジン・ロイコトリエンなどの
物質も炎症が劇症化する一因となっています。
血清中の尿酸は通常6.7mg/dlが溶ける限界値とされています。体内
の尿酸がこの限界値をこえると軟骨・骨・腎臓などで結晶となる
危険性があります。
男女ともに血清尿酸値が7.0 mg/dL以上になると、高尿酸血症と診断
されます。
8.0mg/dL以上が続いた場合、尿酸降下薬による治療を考慮する。
治療を開始すると6.0mg/dL以下を目標に血清尿酸値をコントロール
することも、同時に確認され、この数字を並べて、痛風・高尿酸血
症の診断・治療の管理基準を「6−7−8のルール」と呼ぶことも
提唱されています。
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