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痛風発作や痛風関節炎などの臨床症状はなく、健診で血清尿酸値7mg/dl以上を指摘され、医療機関を受診を勧められることがあります。こうした無症候性高尿酸血症を積極的に治療すべきか、それとも経過観察で様子を見るべきか、治療方針に悩む医師は少なくないようです。
血清尿酸値が7mg/dl以上、特に9mg/dlを超えると、痛風関節炎の発症頻度が高まることが知られています。さらに近年、血清尿酸値と生活習慣病、中でも心・腎疾患との関連が報告されるようになり、その予防のためにも積極的に尿酸をコントロールすべきとの議論もあります。高尿酸血症が尿酸結晶の沈着を介さずに高血圧や腎障害の発症・進展と密接に関係することや、高尿酸血症が慢性糸球体腎炎の腎機能予後不良因子であることなどが明らかになってきたためです。
心血管イベントの発症についても、尿酸高値が独立した危険因子となるとの報告がありますが、これについては否定する報告もあり、意見の一致が見られません。
アデノシンデアミナーゼ ADA は、プリン体分解と再利用にかかわる酵素の一つで、アデノシンを加水分解し、イノシンとアンモニアを生成する酵素です。ヒトの組織に広く分布し、とくに腸管粘膜・胸腺・脾・扁桃やリンパ球に活性が高く、ADAの欠損はTおよびBリンパ球の機能不全を発来し、先天性複合型免疫不全の原因となります。
ADA測定の意義として欠損症と過剰産生症であります。上昇はプリン代謝そのものの亢進(痛風)、腫瘍性増殖によるプリン代謝の亢進、リンパ球活性化によるプリン代謝の亢進および細胞外へ分泌されるADAの増加が主な原因です。したがって、肝疾患・血液疾患・感染症・悪性腫瘍などで高値を示します。
痛風発作はある日突然発症します。軟骨などに析出した尿酸塩結晶
が長時間の歩行や靴でしめつけられるなどで関節液の中に遊離する
と、好中球などの血液細胞は結晶を体に対する異物として認識し、
排除しようとします。
そのためにおこる激烈な炎症が痛風発作です。多くは足の親指の関
節がはげしく痛み、発赤をともなって腫れてきます。
数時間でピークに達し、5〜7日間で自然におさまってきます。発作
は、一般に初期には単独の関節炎で、左右の同じ関節に痛みがでる
リウマチとは異なります。
一回の痛風発作がおさまっても、放置しておくと3〜6ヶ月後に再発
します。再発は発作を繰り返すたびに間隔が短くなり、最終的には
関節が破壊され変形します。このような反復する発作の他に、耳介
(耳たぶ)や皮下に生じる痛風結節、尿路結石、痛風腎と呼ばれる
腎障害を伴う場合があります。
特に痛風腎は深刻な状態であり、放置すれば最終的には腎不全に陥
り、人工透析療法が必要となります。
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