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血液中には、コレステロール・中性脂肪・リン脂質などの脂質がありますが、これらの脂質が1つでも異常に増加する状態を高脂血症といいます。
なかでも、コレステロールの増加は放置しておくと動脈硬化症をまねき、狭心症・心筋梗塞(しんきんこうそく)・脳梗塞(のうこうそく)など命にかかわる合併症を引き起こしかねません。
高脂血症のおもな原因
1)食事からの過剰な摂取:食事の総量よりもバランスが重要であり、摂取した脂質量の割合が高ければ高脂血症につながります。
2)肝臓での異常:脂質の合成の亢進、取り込みの障害、処理能力の低下、分解酵素の異常など。
3)末梢での取り込み障害:肝臓および末梢の細胞でのLDLの取り込みに障害があると、処理されない脂質が血液中にとどまって増加し、高脂血症につながります。
高脂血症自体は特に重大な症状もなく、日常生活になんの支障もきたさないので、検査を受けない限り気づかれないことが多いようです。しかし心臓や脳血管での動脈硬化による障害は気づかれないまま徐々に進行し、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞・脳出血として突然出現するため、きわめて重大な問題となります。
脂質関連検査の基準値
・コレステロール 150〜219(mg/dL)
・中性脂肪 50〜149(mg/dL)
・リン脂質 160〜260(mg/dL)
・LDLコレステロール 70〜139(mg/dL)
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