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くも膜下出血の急性期以降に起こる合併症として、水頭症・てんかん・テルソン症候群などがあげられます。
1)水頭症
急性期のみならず、脳血管攣縮の時期を過ぎる頃からも水頭症を発症することが多くあります。意識障害が遷延したり、痴呆・尿失禁・歩行困難などが見られる場合には、頭部CT検査あるいはMRI検査などにより水頭症の有無をチェックする必要があります。水頭症の場合には脳室腹腔短絡術(VPシャント)などを行います。
2)てんかん
くも膜下出血後1年間で7%程度に新たに、てんかんが生じるという報告があります。硬膜下血腫や脳梗塞の存在が危険因子とされています。てんかんが疑われる場合は脳波検査を行い、抗てんかん薬の内服開始後は適宜血中濃度を測定する必要があります。
3)テルソン症候群
くも膜下出血により硝子体出血がおこり視力低下がみられることで、約5%に発症するとされています。ほとんどは保存的治療の適応となりますが、硝子体出血が吸収しない場合には硝子体切除術を考慮する必要があるため眼科的検査(眼底検査など)が行われます。
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