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聴力検査 は聴覚機能を調べる最も基本的な検査で、職場の定期健診や人間ドックなどでは、自覚しにくい 難聴 のスクリーニングを目的としています。
聴力検査は、オージオメーターという機器から出る音をヘッドフォンで聞き、聞こえたら手元のボタンを押すことで、難聴がないかを調べます。1000Hzと4000Hzの周波数の音で調べるのが基本です。一般に、日本語の音の聞き分けには2000Hzまでが必要とされ、1000Hzは日常会話に必要な聴力の指標となります。聞こえなくてもニ日常生活に支障のない4000Hzは、高音域から始まる難聴の早期発見に役立ちます。
難聴は、音の聞こえる道すじのどこに異常が生じても起こる可能性があり、原因となる病気もさまざまです。急に聞こえが悪くなれば医療機関を受診するでしょうから、定期健診などで見つかるのは自覚症状がほとんどない、進行の遅い聴覚障害が中心となります。老人性難聴 や 騒音性難聴 が代表的です。
<難聴の主な原因>
・伝音難聴
外耳に原因がある:耳垢栓塞(耳あかがつまる)、外耳道の異物
鼓膜に原因がある:鼓膜穿孔、鼓膜炎
中耳に原因がある:耳管狭窄症、耳管開放症、急性中耳炎、慢性中耳炎、滲出性中耳炎、耳硬化症
・感音難聴
内耳・聴神経に原因がある:内耳炎、メニエール病、突発性難聴、老人性難聴、騒音性難聴
加齢に伴って起こる老人性難聴は、初期には8000Hz以上の高音域から聞こえにくくなります。そのため最初は難聴に気がつきません。進行すると低音域も聞こえにくくなり、自覚されるようになります。
騒音性難聴も初期には4000Hzを中心に聞こえにくくなるので、自覚症状がないことがほとんどです。進行すると聞こえにくい範囲が2000〜8000Hzにおよび「音がするのはわかるが、言葉が聞き取れない」などの症状がでます。なお高音域の難聴は 耳鳴り を伴うことがあります。
急性中耳炎などの耳の病気の既往がなく、自覚症状もない場合は、難聴の起こり方や年齢、環境などを考慮する必要があります。
一般に慢性感音難聴は両側の耳に起こります。4000Hzの検査で両耳に異常があり、年齢が50歳以上の場合、まず考えられるのは 老人性難聴 です。また、日常的に騒音の元で仕事をしている人などは 騒音性難聴 の可能性が考えられます。一方、片耳のみに異常がある場合は、突発性難聴 や メニエール病 聴神経腫瘍 などの可能性もあります。いずれの場合も耳鼻咽喉科での精密検査が必要です。
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