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プロラクチン(prolactin)は脳下垂体前葉から分泌されるアミノ酸198個からなる蛋白ホルモンで、視床下部由来のプロラクチン分泌促進因子(PRF)と分泌抑制因子(PIF)によって調節されています。PIFによる抑制の方が優位ですが、主要なPIFはドーパミンです。
臨床的にPRL値が問題となるのは、高プロラクチン血症で、男女比1:8と女性に多く、原因としてはプロラクチン産性腫瘍であるプロラクチノーマがもっとも多いといわれています。
高プロラクチン血症の典型的な臨床症状としては、性腺機能低下症と乳汁漏出無月経症候群(GAS)があります。前者は男女ともに発症し、主としてLH-RHの分泌抑制によるもので、男性では性欲減退やインポテンツ、さらにまれに女性化乳房も発来することがあります。女性では乳汁漏出とともに90%以上に月経異常が起こり不妊の原因となります。
検査材料;血清
測定方法:CLIA
基準値:単位(ng/ml)M 3.58〜12.78 F 6.12〜30.54
高値を示す病態
プロラクチノーマ、原発性甲状腺機能低下症、Chiari-Frommel症候群、Angonz-del Castillo症候群
低値を示す病態
下垂体機能低下症、Sheehan症候群
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