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アドレノメデュリン(adrenomedullin:AM)は、ヒト褐色細胞腫組織から発見された強力な血管拡張性ペプチドであり、分子内に6個のアミノ酸からなるリング構造とC末端のアミド構造を有しています。
AMは副腎髄質や心血管組織を含む幅広い臓器や組織において生合成・分泌されており、降圧作用以外にも利尿作用、アルドステロン分泌抑制作用、血管新生作用、抗炎症・臓器保護作用など多彩な生物活性を発揮することが示されています。
・心血管・腎に対するアドレノメデュリン(AM)の作用
1)血管:降圧効果、血管平滑筋の増殖作用、抗アポトーシス、エンドセリンによるCa増加の抑制、エンドセリンの産生抑制
2)心臓:陽性変力・変事作用、冠血流量増加作用、ANPの発現増加、抗心肥大、抗線維化作用
3)肺:肺動脈拡張、気管支平滑筋拡張作用、抗炎症作用
4)副腎:アルドステロン分泌の抑制作用
5)腎臓:腎血流増加作用、利尿作用・ナトリウム利尿作用、メザンギウム細胞増殖抑制作用
6)下垂体:ACTH分泌抑制、AVP分泌抑制
7)中枢神経:脳血流量増加作用、飲水作用の抑制、塩分摂取行動の抑制、腎交感神経の抑制
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