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アルドステロン(aldosterone)は副腎皮質球状層から分泌される主要なミネラルコルチコイドで、腎の遠位尿細管に作用してナトリウムの再吸収とカリウムを分泌させ、細胞外液量やその電解質濃度を正常に保つ働きをします。したがってアルドステロン分泌過剰状態では代謝性アルカローシス、欠乏状態では代謝性アシドーシスをきたします。
アルドステロンの分泌は、主にレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系を介して行われ、腎血流量や腎内圧の低下などのレニン分泌刺激が起こると腎のJG細胞よりレニンが血中に遊離し、アンジオテンシンT、続いてアンジオテンシンUが生成されます。これが血圧の昇圧系に作用しますが、他方では副腎皮質を刺激してアルドステロンの分泌が促進され、レニン分泌に抑制的に作用して調節されています。
※アルドステロンは、立位では腎血流量の変化により臥位に比べて高値を示し、また低ナトリウム食や利尿剤投与で上昇し、高ナトリウム食やACE阻害剤で低値となるので採血条件に注意する。
検査材料:EDTA血漿
測定方法:RIA(チューブ固相法)
基準値:単位 pg/ml 随時: 36〜240 臥位: 30〜159 立位: 39〜307
・アルドステロン高値でレニン活性高値
続発性アルドステロン症
・アルドステロン高値でレニン活性低値
原発性・特発性アルドステロン症
・アルドステロン低値でレニン活性高値
アジソン病、Na喪失型21-ヒドロキシラーゼ欠損症
・アルドステロン低値でレニン活性低値
低レニン性低アルドステロン症、11βまたは17α-ヒドロキシラーゼ欠損症
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