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ガバペンチンは、わが国では2006年に製造承認された比較的新しい抗てんかん薬です。従来の抗てんかん薬(フェニトイン、フェノバルビタール、カルバマゼピン)では十分な効果が得られない場合でも効果が期待できる可能性があります。
従来の抗てんかん薬は、神経細胞膜やシナプスに作用し、神経細胞の過剰興奮を抑制することで効果を発揮しますが、ガバペンチンは抑制性神経伝達物質であるγーアミノ酪酸(GABA)の誘導体で電位依存性カルシウムチャネルに抑制的に作用することにより抗けいれん作用を発現します。
ガバペンチンは体内ではほとんど代謝されず、肝薬物代謝酵素の誘導・阻害作用をもたないという薬物動態プロファイルから他のてんかん薬との相互作用を起こしにくいと考えられています。
副作用は比較的少ないと考えられていますが、十分な治療効果を得るためには、初期投与いおいて、個人差を考慮するために血中濃度をモニタリングしながら投与量を決定するのが有用とされています。また、体内ではほとんど代謝されずに未変化体として尿中に排泄されるので、特に腎機能に障害のある患者や高齢者に対して投与する際には、血中濃度の測定などの管理が重要となります。
検査材料:ヘパリン血漿(HPLC)または血清(LC-MS/MS法)
検査方法:HPLC もしくはLC-MS/MS法
基準値:有効治療濃度未設定
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