スポンサードリンク
クロール(chloride:Cl)は、生体内に体重1kg当り約35mEq程度存在し、ナトリウムとともにNaClとして大部分が細胞外液中に存在し、他の電解質との相互関係のもとに水分平衡、浸透圧の調節などに重要な役割を果たしています。
通常、ClはNa濃度と並行して変動しますが、酸塩基平衡の異常がある時は解離します。この場合Anion gap[Na+−(Cl-+HCO3-)]を算出し病態の鑑別を行います(健常人の値は14mEq/l以下)。
血清Clに日内変動や運動による影響はほとんどみられませんが、食後は胃酸として分泌されるため若干低下をみます。
検査材料:血清
測定方法:電極法
基準値:単位(mEq/l)98〜108
高値を示す病態
高張性脱水症、尿細管性アシドーシス、呼吸性アルカローシス、Clの過剰投与
低値を示す病態
嘔吐、胃液の吸引、利尿剤投与、ミネラルコルチコイドまたはグルココルチコイド過剰症、低張性腹水、SIADH、代謝性アルカローシス、呼吸性アシドーシス、向精神薬の長期投与
▽クロール(Cl) のキーワード
▽次の記事、前の記事
スポンサードリンク
当サイトのRSS
サイトについて
注意事項新着アイテム
ジャンル
Copyright (C) 2008
by 健康診断・血液検査MAP