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シスタチンC は分子量13300の塩基性低分子蛋白であり、他の血清蛋白と複合体を形成しないので、血中の シスタチンC は腎糸球体から濾過され、近位尿細管で再吸収されるため糸球体濾過量(GFR)の評価に適しています。
現行のガイドラインに記載されている血清クレアチンによるGFR推算式は、実測GFRとの相関はよいものの長期臥床例など筋肉量の減少した症例では高めに、健常者では低めに推算されるという問題点があります。これを是正する新たなGFRマーカーとして血清シスタチンCに期待が寄せられていました。近年、シスタチンC国際標準物質 ERM-DA471 が作られ、標準化した方法での測定が可能となったため、日本人のデータを用いて推算式が作成されました。
「CKD診療ガイド2012」では、慢性腎臓病(CKD)の診断基準は従来通りですが、重症度分類が糸球体濾過量(GFR)のみの評価から、原因・腎機能・蛋白尿に基づくCGA分類評価に変更されています。また、CKDの病期ステージが5分類から6分類(G3がG3a・G3bに分割)に変更されています。
表では、死亡・末期腎不全(ESKD)・心血管死のリスクは、程度に応じて色分けされています。リスクが最も低い状態を緑で示し、黄・オレンジ・赤の順にリスクが高くなります。
▽シスタチンC による eGFR推算式とCKD分類2012 のキーワード
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