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Ronco分類Type1:急性心腎症候群
急性心不全や急性冠症候群(acute coronary syndorome:ACE)で心機能が低下すると心拍出量が低下し、急性腎障害(acute kidney injury:AKI)の状態となります。これによって続発する腎障害は、腎血流量の低下に伴う腎虚血および糸球体濾過率(glomerular filtration rate:GFR)の低下になるのでType1ではAKIの診断とGFRの評価に有用な検査が重要になります。
尿中Ngal(neutrophil gelatinase-associated lipocalin)は重症の急性腎障害を超早期に診断することを可能とするバイオマーカーです。
Ngalは脂溶性リガンドのキャリア蛋白群であるリポカリンスーパファミリーに属します。リポカリンスーパファミリーの分子量は17〜43kDaとアルブミンの約半分であるため、血中の蛋白は糸球体でろ過され、大部分が近位尿細管メガリン(megalin)と呼ばれるスカベンジャー受容体によって再吸収されます。この性質を利用して尿中α1ミクログロブリンやレチノール結合蛋白が近位尿細管の再吸収障害の指標として使われています。L-FABPもファミリー分子の1つです。
糸球体上皮細胞、たこ足細胞(Podocyte、以下Podo)は特異な形態をとり、高度に機能が分化しており、非常に増殖しにくいなどの生物学的な特性を有しています。そのため種々の障害を受けると糸球体機能に影響を与え、糸球体硬化に関与することが明らかになっています。近年このPodo障害を評価し、治療に役立てる研究が進められており、尿中のPodoの数やPodoマーカーであるポドカリキシン(Podocalyxin:PCX)の定量によるPodo障害の評価が行われています。
その結果次のような臨床的有用性が明らかになりました。
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