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震災による福島第一原子力発電所の事故で問題となっている放射性物質は131 I(ヨウ素131)と134 Cs(セシウム134)、137 Cs(セシウム137)です。事故初期には吸入や食物、水、牛乳から131 Iが体内に取り込まれることが心配され、さらに地表に降下した137 Csなどの半減期が長い放射性物質からは、低線量率の外部被曝を長期に受けることになります。
放射線は自然にも存在します。年間では宇宙から0.39mSv、大地から0.48mSv、食物から0.29mSvそして大気中のラドンを吸入することにより1.26mSvの放射線を浴びており、世界平均で年間2.4mSv被曝します。実際は1〜13mSvのバラツキがあり、地域によっては10〜20mSvの被曝を受けています。日本は自然放射能のレベルが低く、年間1.5mSvです。また、放射線は診断や治療など医療でも利用されています。その線量はアメリカで年間3mSvですが、日本ではそれ以上と推測されています。つまり、生涯(80年)で自然放射能を120mSv、医療放射線を少なくとも240mSv被曝していることになります。
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