スポンサードリンク
慢性疲労症候群は、特定の心理的および身体的原因、さらに神経や筋肉の障害がないにもかかわらず、6ヶ月以上にわたって強烈な倦怠感や疲労感を訴えるものをいいます。
日常生活の中で感じる一般的な疲労などは、安静や休養、睡眠などで回復しますが、慢性疲労症候群の場合は、いくら休んでも回復しません。さらに全身の疲労感以外に風邪の症状に似た微熱、喉の痛み、リンパの腫れ、頭痛などを伴うことがあります。
これだけ様々な症状が現れているにもかかわらず、客観的な診断基準となる検査法がないため、慢性疲労症候群の診断をすることは非常に困難です。また、診断できたとしても、原因は特定できていません。
これまでに報告されている原因としては、ウイルス感染・内分泌異常・代謝異常・精神神経疾患などがありますが、最近では生活環境ストレス(感染症、紫外線、温熱刺激、化学物質過敏症など)と遺伝因子が誘因となる神経系・代謝内分泌系・免疫系の変調に基づく脳機能障害がその本態ではないかと考えられています。
慢性疲労症候群の患者は、社会生活に支障をきたすケースが多くみられます。やる気はあるのに体がだるくて、外出や軽い作業すらできない場合もあり、症状の度合いによっては食事など当たり前の日常生活ですら困難な状態になる人もいます。周囲からみると元気そうに見えるので「怠け病」と思われてしまうことも、この病気の患者を苦しめる要因になっています。
原因不明で治療法も確定されていない厄介な病気ですが、現在では多面的な角度から研究が進められています。慢性疲労症候群のような症状があれば、別の病気の場合もありますので、まずは医療機関を受診しましょう。病院によっては、専門外来を設けているところもあります。
・慢性疲労症候群の患者が訴える症状の頻度(%)
倦怠感(100)集中力障害(90)頭痛(90)咽頭痛(85)リンパ節の圧痛(80)筋痛(80)関節痛(75)微熱(75)睡眠障害(70)精神症状(65)アレルギー症状(55)腹痛(40)体重減少(20)発疹(10)頻脈(10)体重増加(5)胸痛(5)寝汗(5)
▽慢性疲労症候群 休んでも疲れがとれない原因不明の病気 のキーワード
▽次の記事、前の記事
スポンサードリンク
当サイトのRSS
サイトについて
注意事項新着アイテム
ジャンル
Copyright (C) 2008
by 健康診断・血液検査MAP