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ピキア(Pichia pastoris)は、食品に見られる酵母の一種で、組替え蛋白生産のための有効な発現系として知られています。2007年、ピキア酵母にヒト血清アルブミン(HSA)cDNAを組み込み、産生させた遺伝子組換えアルブミンが治療用医薬品として国内で初めて承認されました。ピキア酵母による遺伝子組換えヒト血清アルブミン製剤は、ヒト血漿由来の血液製剤と異なり感染のリスクが少ないというメリットがありますが、同製剤中には原材料たるピキア酵母由来成分が微量に残留するため、ピキア酵母成分に対する特異的IgE抗体が存在する場合には、アレルギー症状を引き起こす可能性が否定できません。そこで、投与に際しては慎重を期すために予め特異的IgE抗体を測定すること、また原則として抗体陽性患者への投与を避けることが要求されています。
ピキア酵母由来の3アレルゲン(精製酵母成分・粗抽出物・培養上清)は、同じHSA非産生ピキア酵母株から調製されたものですが、同一検体で3アレルゲンがともに陽性になるとは限らず、いずれか1種類の単独陽性となる例もあることから、3種類同時に測定することが望ましいとされています。
検査材料:血清
測定方法:FEIA
基準値:単位(UA/ml)0.34以下 クラス0
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