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口臭外来を受診する人たちの多くは「臭いがあるかどうか」「その臭いはどの程度のものなのか」「その原因は何に由来するのか」を口臭測定器などを使用した検査によって客観的な数値として知ることを望んでいます。口臭検査には以下のようなものがあります。
●口臭検査
1.官能検査
官能検査は多様な口臭の質を判定するのに有効な手法で、臨床において最も信頼できる検査法です。しかし個人差によるバラツキやその時の気分、疲労、環境による影響、表現のバラツキや習熟度による差がでやすい。
官能検査には数種類の検査法がありますが、一般的に行われているのは事前に患者さんに1分間程度口を閉じさせた後、実際の会話距離より近い10〜15cmの距離で息を吐きかけてもらい臭いを嗅ぐ方法です。合わせて患者さんの口腔内に鼻を近づけて口腔内に貯留しているガスの種類や強さを判定することもあります。
官能検査判断基準
0:臭いなし 嗅覚閾値以上の臭いを関知しない
1:非常に軽度 嗅覚閾値以上の臭いを関知するが、悪臭と認識できない
2:軽度 かろうじて悪臭と認識できる
3:中等度 悪臭と容易に判定できる
4:強い悪臭
近年、オーラルケアへの関心の高まりとともに、口臭で悩む人が増大しています。多くの大学病院では口臭外来が開設され、一部の歯科医院では口臭測定を行っているところもあります。
口臭とは、第三者が不快に感じる口腔内や呼気から出される悪臭と定義され、この臭いは鼻腔の奥にある鼻粘膜の嗅細胞によりキャッチされ、大脳に伝えることで認識されます。臭覚はその時の体調や気分、感情などによって変化し極めて主観的なものです。そのため同じ臭いでも感じ方が異なったり、たとえ口臭があったとしても嗅覚疲労により自分の臭いを正確にキャッチできないこともあります。
●口臭症の分類
1.真性口臭症:社会的容認限度を超える明らかな口臭が認められるもの
1)生理的口臭
器質的変化、原因疾患がないもの(ニンニク摂取などの一過性のものは除く)。その原因の多くは口舌背後方部における細菌の腐敗作用で、口臭の60%が舌苔から産生されています。その他に起床時口臭、空腹時口臭、緊張時口臭、加齢に伴う口臭、乳児や小児に特有な口臭などがあります。
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