スポンサードリンク
日本血栓止血学会は、厚生労働省DIC診断基準を修正したDIC診断基準暫定案を発表しました。造血器障害や感染症などの有無によるアルゴリズムで、DICを「造血障害型」「感染症型」ならびに「基本型」の3つの病型に分けています。
「造血障害型」では血小板のポイントが、「感染症型」ではフィブリノゲンのポイントが加算さえません。「造血障害型」以外の2タイプでは、血小板数が5万/μLより多い症例では、24時間以内に30%以上血小板が減少すれば、さらに1点加算されます。
原則としてFDPによるスコアリングを推奨しますが、FDPを測定していない施設ではD-ダイマー基準値上限よりも2倍以上増加があれば1点を加えます。また、DIC以外の原因による肝不全はマイナス3点減点することにより肝障害の影響を減らしています。
アンチトロンビン(AT)は70%以下で1点を加算し。トロンビン-AT複合体(TAT)、SFならびにプロトロンビンフラグメントF1+2のいずれかが基準範囲上限の2倍以上であれば1点加算となります。
これらのスコアの合計が「基本型」ならびに「感染症型」は6点以上、「造血障害型」は4点以上でDICと診断されます。ATはDIC以外の原因で低下することからDICの診断基準に採用すべきでないとの意見がありますが、AT低下はDICの病態をさらに進行させ、生命予後の判定にも有用です。
日本血栓止血学会DIC診断基準作成委員会2014より
▽DIC播種性血管内凝固の新診断基準 日本血栓止血学会2014 のキーワード
▽次の記事、前の記事
スポンサードリンク
当サイトのRSS
サイトについて
注意事項新着アイテム
ジャンル
Copyright (C) 2008
by 健康診断・血液検査MAP