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シクロスポリン(cyclosporine)は、腎移植、骨髄移植等によく用いられる免疫抑制剤です。リンパ球の増殖やサイトカインの産生を抑制する作用をもち、代謝物または未変化体の形で尿中または胆汁中に排泄されます。経口投与時の吸収は一定しておらず、個人差が大きい上、多様な副作用が認められるため、血中濃度測定の意義はきわめて大きいといえます。
腎移植後、腎機能が安定した10名の患者に経口投与したところカプセルで投与後1.5時間、内服液で1時間に最高濃度に達したという報告もあります。
ただし、本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者、タクロリムス(外用剤を除く)、ピタバスタチン、ロスバスタチン、ボセンタン、アリスキレン投与中の患者、妊婦、妊娠している可能性のある婦人又は授乳婦、肝臓又は腎臓に障害のある患者で、コルヒチンを服用中の患者には投与しません。
検査材料:EDTA加血液
測定方法:CLIA
採血時期:経口・・次回投与直前(トラフ)
静注・・次回投与直前(トラフ)、必要に応じて投与直後(ピーク)
主な商品名:サンディミュン、ネオーラル、アマドラ、シクポラール
剤型:内服液、カプセル、注射薬、細粒
主に用いられる疾患
腎移植における拒絶反応の抑制、骨髄移植における拒絶反応および移植片対宿主病(GVHD)の抑制、肝移植における拒否反応の抑制、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、関節症性乾癬
ベーチェット病(眼症状のある場合)
尋常性乾癬(皮疹が全身の30%以上に及ぶものあるいは難治性の場合)
再生不良性貧血(重症)
ネフローゼ症候群(頻回再発型あるいはステロイドに抵抗性を示す場合)
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