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胎児の血小板数を測定した報告によると、在胎15週でも止血に必要な最少値(50,000/μl)の2倍以上あります。その後、徐々に増加し、正期新生児の血小板数は成人と同じになります。小児期全体を通じ、血小板産生を促す造血因子であるトロンボポエチンの血中濃度は高く、特に新生児は平均値でみると成人の5〜7倍に達します。
しかしながら、骨髄の血小板産生予備能力は低く、消費が亢進すると十分に代償できず、血小板減少をきたします。小児期の血小板の機能は詳しく調べられていませんが、新生児期の血小板凝集能は成人と比べて低下しているとの報告もあります。また、電子顕微鏡での形態の観察でも濃染顆粒が少ないなどの所見が報告されています。
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