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・脳血管障害・中枢神経障害
これらを有する患者においては、もともと神経学的所見がある場合、ギラン・バレー症候群や急性散在性異能脊髄炎など、ごくまれに報告される有害事象が検出しにくくなる可能性があるので注意が必要です。脱力やけいれんなどもワクチンの副反応との鑑別が必要となります。
・血液疾患
造血腫瘍の患者への有効性については、低い者から100%近いとする報告まで差があります。化学療法を行っている患者では一定期間、摂取を延期する必要がありますが、そのような状況でない場合は接種が推奨されます。免疫機能の低下、他の治療薬物との相互作用、易出血性など、種々の要因が関わるため、個々のケースでの判断が必要となります。
・糖尿病
糖尿病がインフルエンザワクチンの効果に及ぼす影響については十分なレビューはないようですが、ワクチン効果がやや落ちるものの有効であるとする報告もあります。最近の報告では、若年および高齢の2型糖尿病患者のインフルエンザワクチンによるB細胞の応答は、健常人と同等であり接種は有効とする報告もあります。糖尿病患者はインフルエンザおよびそれに続発する肺炎による死亡リスクが高いことから、一般にワクチン接種の禁忌のない患者に対しては、インフルエンザワクチンの摂取が推奨されます。
・周術期
手術がインフルエンザワクチンの効果に及ぼす影響については十分なデータがないと思われますが、術後には発熱がみられたり、複数の薬剤が使用されたりするので、ワクチンの副反応を検出しにくくなります。したがって、あえて周術期にワクチン接種を行うことは望ましくありません。また、輸血やγグロブリン製剤の使用はワクチン効果に影響を及ぼす可能性があります。
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