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喘息の患者へのインフルエンザワクチン接種後にピークフローの低下を認めた報告があります。近年の報告では、喘息およびCOPDの患者において、ワクチン接種後に症状の悪化は認められないとされています。また、治療に使用される内服ステロイドは、高用量であってもワクチン効果に影響を及ぼさないとされています。
・心血管疾患
特別な注意は必要ないと思われますが、ワクチン接種局所の疼痛に関連した血圧の変動、血管迷走神経反射などに注意します。また、抗凝固剤服用中の患者さんではワクチン接種部位の血腫に注意します。
・腎機能障害
腎機能低下の患者に対するインフルエンザワクチンの投与量は、クレアチニンクリアランスに関わらず腎機能正常者と同様です。透析患者さんにインフルエンザワクチンを接種した場合の抗体価の上昇は、腎機能が正常な方とほぼ同等とする報告や、低いとする報告があり一定しません。インフルエンザワクチンは高分子蛋白であること、皮下注射で投与されることから
透析では除去されないと考えられます。また、末期人疾患患者への有効性はさほど高くないが、接種は推奨されるとの報告があります。
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