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HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)キャリアはわが国では約108万人存在し、その約5%にATL(成人T細胞白血病)等が発症すると言われています。HTLV-1の主な感染経路は、母乳を介した垂直感染であり、その他にも、日本赤十字社での献血検体陽転化例についての疫学調査により年間3000〜4000人の水平感染の発生が示唆されています。ATLやHAM(HTLV-1関連脊髄症)は難治疾患であり、HTLV-1キャリアの同定と感染予防が重要な課題となっています。
HTLV-1感染の診断において、スクリーニング検査の陽性者に対して行う確認試験(ウエスタンブロット法)での「判定保留」の比率が10〜20%と比較的高いことが問題となっています。
本検査は、ウエスタンブロット法での「判定保留」例におけるHTLV-1感染の診断に有用性が認められた感度を満たしたPCR(リアルタイムPCR)法を用いた定性検査です。
妊婦健康診査の1つとして抗体検査が実施されている産婦人科領域においては、診断が明確になることで、母乳を介した母子感染の予防が可能となることから、平成28年4月より、ウエスタンブロット法で判定保留となった妊婦を対象として実施した場合に限り、保険算定が可能となりました。
測定方法:リアルタイムPCR
検査材料:血液(EDTA-2Na加)
基準値:陰性(プロウイルスは認められない)
▽HTLV-1核酸検出(妊婦)HTLV1プロウイルスDNA定性 のキーワード
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