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ヒト・パピローマウイルス(human papillomavirus:HPV)は約8,000塩基対からなる環状二本鎖DNAウイルスです。
HPVには100以上の型があり、粘膜感染タイプと皮膚感染タイプがあります。粘膜感染タイプのうち、高リスク型HPVはほぼ全ての子宮頸がんから検出され、子宮頸がんの原因ウイルスであることが解明されています。
ハイブリッドキャプチャー法はDNA増幅を伴わない高感度遺伝子検出法です。子宮頸がんの原因ウイルスである高リスク型HPVグループを検出します。検出可能なHPVの型は16, 18, 31, 33, 35, 39, 45, 51, 52, 56, 58, 59および68型の13種類です。
ハイブリッドキャプチャー法測定原理
1)検体の変性(DNAの抽出)
検体にアルカリを添加し、65℃で反応させることによって、細胞からDNAを抽出すると同時に、DNAを一本鎖に変性させます。
2)ハイブリダイゼーション
13種類のHPV型の混合RNAプローブを加え、ハイブリダイゼーションさせます。検体中にHPV DNAがあると、DNA/RNAハイブリッドができます。
3)ハイブリッドキャプチャー
検体をマイクロプレートに移し、生成した検体中のDNA/RNAハイブリッドをマイクロプレートに固相化した抗DNA/RNA抗体により補足します。
4)標識抗体反応
固相化抗体により補足したDNA/RNAハイブリッドをアルカリフォスファターゼを標識した抗DNA/RNA抗体と反応させ、多数のアルカリフォスファターゼを結合させます。
5)化学発光検出
化学発光基質を加え、生じた発光をルミノメーターを用いて測定します 。
検査材料:子宮頸部擦過細胞(ぬぐい液)
測定方法:ハイブリッドキャプチャー法
基準値:陰性(-)1.00未満(Index)
細胞診+HPV検査 結果の判定はこちらから
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