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百日咳は百日咳菌の気道感染によって、引き起こされる急性(気道)呼吸器感染症です。ワクチンにより、予防可能な疾患ですが、年長児や既ワクチン接種者では非典型的な症状が多く、診断が困難となるケースが少なくありません。本検査は、LAMP法を用いており、迅速かつ特異的に百日咳菌の核酸検出が可能であるため、他の呼吸器系疾患との鑑別や百日咳の早期診断等に有用な検査として、期待されています。
材料:後鼻腔ぬぐい液
測定方法:LAMP法
基準値:陰性
※百日咳菌核酸検出は、関連学会が定めるガイドラインの百日咳診断基準における臨床診断例の定義を満たす患者に対して、LAMP法により測定した場合に算定できる。
百日咳診断基準2012より
<臨床症状>
14日以上の咳があり、かつ下記症状を1つ以上伴う(CDC 1997、 WHO 2000)
・発作性の咳込み
・吸気性笛声(whoop)
・咳込み後の嘔吐
<検査室診断>
発症から4週間以内:培養、LAMP法およびペア血清による血清診断
発症から4週間以降:LAMP法およびペア血清による血清診断
1)百日咳菌分離
2)遺伝子診断:PCR法またはLAMP法
3)血清診断:EIA法 抗PT-IgG抗体
DTPワクチン未接種:10EU/mL以上
DTPワクチン接種または不明:100EU/mL以上
ペア血清:確立された基準はないが2倍以上を原則とする
<臨床診断>
臨床症状は該当するが、検査室診断はいずれも該当しないとき
<確定診断>
・臨床症状は該当し、検査室診断の1)〜3)のいずれかが該当するとき
・臨床症状は該当し、検査室診断された患者との接触があったとき
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