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厚生労働省は、水痘と成人用肺炎球菌の2ワクチンの定期接種化を、第4回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会で2014年度中に実施することを決定しました。早ければ4月に予防接種法の政省令の改正が進められ、10月に施行されます。水痘ワクチンは集団予防を図る目的でA類疾病に、成人用肺炎球菌ワクチンは個人予防目的としてB類疾病とされました。
成人用肺炎球菌ワクチンの接種対象者は65歳とされましたが、60歳以上で心臓、腎臓、呼吸器の機能やヒト免疫不全ウイルス(HIV)により、免疫機能に障害のある人も対象となります。
接種するのは、23価の莢膜ポリサッカライドワクチン(PPV)で、筋肉内か皮下に1回注射します。経過措置として、2014年度〜2018年度までは、70歳、75歳、80歳・・と5歳刻みに接種の対象となります。
水痘ワクチンは、生後12カ月から36カ月を対象年齢とし、乾燥弱毒生水痘ワクチンを3カ月以上の間隔をあけて2回皮下に接種します。接種量は毎回0.5ml。すでに水痘に罹患した子どもは対象外です。また、すでに任意で接種していた場合は、その回数分の接種を受けたと見なされます。2014年度は経過措置として、生後36カ月から60カ月の間の子どもも、1回の接種が対象に含まれます。
水痘ワクチンの接種が始まっても、医療機関ではインフルエンザワクチンの接種が優先されるため、実際に子どもが接種できる期間は1〜3月と短いなどの意見も出ています。
なお、おたふくかぜ、B型肝炎、ロタウイルスワクチンについては、「引き続き検討する」とされ、定期接種化は今回見送られました。
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