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ノロウイルスは、冬季を中心に流行する感染性胃腸炎の主な原因として知られていますが、近年、調理従事者等による食品の二次汚染が原因と思われるウイルス性食中毒が増加傾向にあります。
ノロウイルスは手指や食品を介して体内に取り込まれ、腸管で増殖し、糞便および吐物中に大量に排出されます。ノロウイルスの排出は症状消失後も数週間にわたり継続すること、不顕性感染者が一定数存在しており、発症者と同様に糞便中からウイルスが検出されることが明らかになっており、新たな感染源となる可能性が指摘されています。
ノロウイルス検査としては、イムノクロマトグラフィー法やELISA法による抗原検査が広く普及していますが、調理従事者等の非発症者を対象とした場合は、より高感度な検査法を用い、ノロウイルスを保有していないことを定期的に確認することが望ましいとされています。
ノロウイルスRNA定性は、リアルタイムRT-PCR法により、糞便中に存在するノロウイルスのG1およびG2を同時に検出します。
調理従事者等の衛生管理や、感染性胃腸炎の診断補助に有用です。
検査材料:糞便
測定方法:リアルタイムPCR
基準値:検出せず
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