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PSA倍加時間(PSA doubling time:PSADT)とは、PSA が2倍になるのに必要な時間です。根治的前立腺摘除術や放射線治療後の PS A再発は、CTや骨シンチグラムなどの画像診断で転移が発見される前にPSAの連続上昇として診断されるので、PSADT を癌の増殖の指標と見なして診断に用います。
手術後のモニタリング等では再発を早期に発見することが重要になるため、検出感度においてさらに低濃度の PSA を検出することが必要になります。高感度PSA は検出感度が0.003ng/mlであり、低濃度の PSA を検出するのに優れているため、手術や化学療法、物理療法などの治療後の微量のPSAの患部からの逸脱を測定することができます。
治療後の経過観察指標として PSA倍加時間 が算出され、次式により求められます。
第1検査日をD1、PSA値をP1、第2検査日をD2、PSA値をP2とすると、
PSADT = (D2 - D1)LOG 2 / (LOG P2 - LOG P1)
一般に遠隔転移があったり予後不良の患者では、倍加時間が短いとの報告があります。
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