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肺癌 PD-L1 タンパク(IHC)22C3は、特に免疫チェックポイント阻害剤の一種であるペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ)を、非小細胞肺癌患者における適切な投与をするための補助に用いられる検査です。
また肺癌 PD-L1タンパク(IHC)28-8は、特に免疫チェックポイント阻害剤の一種であるニボルマブ(商品名:オプジーボ)を非扁平上皮非小細胞肺癌患者に対して適切な投与を行うための補助に用いられる検査です。
病原体や癌細胞といったヒトの身体にとって有害な「異物」は、NK細胞やT細胞といった免疫細胞の働きによって排除されています。一方で、免疫が高まりすぎると自らの正常な細胞をも傷つけてしまうため、ヒトの身体に従来から備わっている「免疫チェックポイント」という機能により、免疫細胞にブレーキをかけることによって免疫機構のバランスを保っています。
この「免疫チェックポイント」を担う分子の一つに、活性化されたT 細胞の表面に発現している「PD-1」がありますが、一部の癌細胞はこの機能を逆に利用し、自己を守るために「PD-1」に対応する「PD-L1」という分子を発現し、「PD-1」に結合することによってT細胞の攻撃から逃れています。そのため、「PD-1」と「PD-L1」の結合を阻害し、T細胞の細胞障害活性を回復させ、再び癌細胞を攻撃できるように創薬された「免疫チェックポイント阻害剤」が注目されています。
検査材料:未染標本スライド(ホルマリン固定パラフィンブロックから作製されたもの)
測定方法:免疫組織化学染色法
基準値:単位(%)TPS 0(陰性)
TPS 1-49(発現あり)
TPS 50以上(高発現)
※TPS(Tumer Proportion Score:腫瘍細胞中のPD-L1発現陽性細胞の割合)
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