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プロゲステロンは一般に黄体ホルモンと呼ばれ、プレグネノロンから生成されるステロイドホルモンです。女性では卵巣と胎盤から分泌され黄体機能や妊娠に深く関っており、その90%程度が結合蛋白と結合しています。副腎・精巣・卵巣でそれぞれコルチコイド・アンドロゲン・エストロゲンに転換され、代謝されるほか、肝でプレグナンジオールに還元され、主にグルクロン酸抱合体あるいは硫酸塩として尿中に排泄されます。
プロゲステロンは子宮内膜と子宮筋に作用し、妊娠の維持を行うホルモンで、同種の合成黄体ホルモン剤が経口避妊薬として用いられています。
卵胞刺激ホルモン(FSH)は、黄体形成ホルモン(LH)と共に下垂
体前葉から分泌されるゴナドトロピンで、標的臓器である卵巣や精
巣など性腺を刺激する作用をもちます。FSH、LHは視床下部から分
泌されるLH-RHにより刺激され、さらに性ホルモンによるフィード
バックで分泌が調節されています。
FSHが低値となる疾患はほとんどが下垂体異常によるもので、通常
はLHの低下を伴います。逆にゴナドトロピン高値になる病態には卵
巣性無月経などの性腺機能低下症が挙げられます。これは視床下部
下垂体系へのネガティブ・フィードバックが弱まるために起こるも
ので、閉経後ゴナドトロピンが高値になるのも同じ機序です。
多嚢胞性卵巣症候群(PCO)ではLHのみ上昇し、FSHは正常であるた
めLH/FSH比は通常より上昇し1以上になることが多い。
黄体形成ホルモン(LH)はFSHとともに下垂体より分泌されるゴナ
ドトロピンです。卵巣や精巣などの性腺を刺激して性腺機能を維持
する働きがあり、LH-RHによる刺激と性ステロイドホルモンによる
フィードバックによりコントロールされています。また、下垂体自
体は視床下部や性腺など他の内分泌臓器とネットワークを組んで機
能しているため、LH測定はその把握にも役立ちます。
LH基礎分泌量は思春期前は低値であり、思春期後は徐々に増加し20
歳代前半でピークを迎えます。女性では性周期により値が大きく変
化するほか、閉経後は卵巣などの標的臓器の機能低下にともない40
歳半ばより急速に上昇します。
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