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血清総サイロキシン(T4)は、甲状腺で合成されるホルモンで、
生体の基礎代謝を高める機能をもつ。分子中にヨードを4分子もつ
甲状腺(Thyroid gland)ホルモンであることからT4と呼ばれます。
血清総サイロキシン(T4)は、もう一つの甲状腺ホルモンである
トリヨードサイロニン(T3)と異なり100%甲状腺で作られ、
99%以上がTBGを主要とする甲状腺結合蛋白と結合しています。
血中濃度においてはT4はT3の約50倍程度存在しますが、相対
的な生物活性は低い。
T4の血中レベルは、視床下部(TRH)−下垂体(TSH)−甲状腺
(T3、T4)系のネガティブフィードバックにより調節されています。
T3と同様にTBG値の影響をうけるので、TBG値を上昇させる
薬物の投与や病態、妊娠などにより高値になることがあり、この場
合、一般的には遊離型のFT4は正常で機能亢進は起こりにくい。
甲状腺ホルモンは、血中では大部分が蛋白質と結合した結合型で存
在し、ごく少量が遊離型として存在します。この遊離型のみが末梢
組織に入りホルモン作用を発揮します。従って、甲状腺機能検査と
してT4 量を測定する場合、FT4 量を測定するのが最も望まし
いが結合型と遊離型は動的平衡状態にあるので、結合型ホルモンを
測定することによっても血中の甲状腺ホルモン濃度を評価できます。
基準値: 6.10〜12.4(μg/dL)
測定方法: ECLIA
異常値を示す疾患・病態
・減少する疾患
T3 補充療法、TBG減少症、クレチン症、シーハン症候群、
ヨード欠乏、下垂体腫瘍、甲状腺機能低下症、重症消耗性疾患、
慢性甲状腺炎
・上昇する疾患
Hashitoxicosis、TBG増加症、TSH産生腫瘍、やせ薬服用時、
バセドウ病、プランマー病、ホルモン不応症、亜急性甲状腺炎(初期)、
経口避妊薬服用時、甲状腺機能亢進症、繊毛性疾患の一部
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