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サイログロブリン(thyroglobulin:Tg)は分子量約660kDaの糖
蛋白で二つのサブユニットよりなり、甲状腺濾胞細胞で合成され、
甲状腺ホルモンの貯蔵型として、通常は甲状腺濾胞内に貯えられて
います。
すなわちTSHの刺激により合成されたTgはペルオキシダーゼの
働きでヨードと結合し、分子内でT3やT4が合成されます。
Tgは甲状腺濾胞細胞のみで作られ、他の臓器では作られないため
臓器特異性は高いが、さまざまな甲状腺疾患で上昇するので疾患特
異性はあまり高くありません。一般にTgの測定は甲状腺濾胞から
の漏出状況の指標となります。
TSHや甲状腺刺激性抗体(TSAb)により、Tgの血中への分
泌が促進されます。亜急性甲状腺炎のように甲状腺濾胞細胞の破壊
が伴う疾患でTgは血中に逸脱します。また、甲状腺分化癌や甲状
腺腺腫などでも高値をみますが、甲状腺未分化癌や甲状腺髄様癌で
は上昇しないことが多い。新生児や女性、特に妊娠で高値傾向がみ
られます。
基準値:30ng/ml以下
測定方法:IRMA(ビーズ固相法)
異常値を示す疾患・病態
・減少する疾患
甲状腺全摘出症例、無甲状腺症 など
・上昇する疾患
甲状腺分化癌(乳頭状腺癌、濾胞状腺癌)、無痛性甲状腺炎、亜急
性甲状腺炎、バセドウ病 など
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