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サイロキシン結合グロブリン(thyroxine-binding globulin:TBG)は主要な甲状腺ホルモン輸送蛋白です。T4の運搬、貯蔵や濃度変化に対する緩衝作用を担う分子量54,000Daの糖蛋白で、主に肝で合成され血中半減期は約5日といわれています。
甲状腺ホルモンの大部分がTBGと結合して存在しており、血中ではT4のほぼ0.03%、T3の0.3%が遊離の形で存在しているに過ぎません。
具体的にはT4濃度と臨床症状が合致しない場合、TBGの過剰または不足を疑い測定が行われます。FT4の定量が可能な現在、あまり測定は行われなくなってきています。
TBG濃度は出生時が最も高く、以後思春期頃まで減少して行き、中年頃まで低値を保ちます。妊婦では高値をとる。男子の方が低値を示すことが多いが、これは男性ホルモン関与のためとされています。
基準値: 12〜30(μg/mL)
測定方法:RIA2抗体法
異常値を示す疾患・病態
・高値疾患
遺伝性TBG増加症、甲状腺機能低下症、急性肝炎、TBG産生腫
瘍
・低値疾患
体外に蛋白を喪失する病態(ネフローゼ症候群、蛋白漏出性胃腸症
など)、肝硬変、甲状腺機能亢進症、薬物(男性ホルモン、蛋白同
化ステロイドなど)、遺伝性TBG減少症 、遺伝性TBG欠損症
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