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TSHレセプターは分子量約100kDaの糖蛋白で、これにTSHが結合すると活性化されますが、このレセプターに対する自己抗体がバセドウ病で血中に認められます。
この抗体は通常TSHレセプター抗体(TSH receptor antibody:TRAb)と呼ばれ、TSHがレセプターと結合するのを阻止するためTSH結合阻止抗体(TSH binding inhibitory immunogiobulin: TBII) ともいわれます。これらの抗体の一部(TRAb)には甲状腺刺激作用があり、バセドウ病の亢進状態をもたらす。一方、TSHによる刺激を阻止する自己抗体(甲状腺刺激阻止抗体)も存在しており、この場合は甲状腺機能低下症をおこします。
これらの抗体は、症例によってTSH受容体への親和性に差が見られるため、単に絶対重量を測定しても病体を正確に反映するとは限りません。そこで、標識されたTSHとの競合阻害活性をみることで「抗体の強さ」を数値化したものが本検査です。
基準値: 15以下(%)
測定方法:EIA
異常値を示す疾患・病態
・上昇する疾患
バセドウ病、橋本病、特発性粘液水腫
・低値側の臨床的意義は少ない
▽TSHレセプター抗体 TRAb・TBII のキーワード
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